おせちにまつわる「あれこれ」をまとめて解決する教室です。
※原文のままですが、絵文字は省略させて頂きました。
※調理自習はありません。デモンストレーションをご覧頂く教室です。
厨房や料理教室専用の施設はあえて使いません。
一般的なご家庭と同じ設備や環境での、微妙な火加減や加熱時間までお伝え出来ることが、再現性が高い理由です。
【伊達巻きを切る様子】
1.黒豆煮
おせちに欠かせない「祝い肴三種」の1品です。
関東では「黒豆」「かずのこ」「田作り」
関西では「黒豆」「かずのこ」「たたき牛蒡」とすることが多いようです。
黒豆には「まめに心を配って生活する」「まめに暮らせるように」という願いが込められ、黒色が、元気・丈夫・健康を表し「無病息災」を祈っているとも言われます。
ツヤツヤでシワの無い漆黒の黒豆を炊きます。
2.田作り
昔、イワシを田んぼの肥料にしたところ大豊作になったことから、田を作ることにちなみ「田作り」と呼ばれるようになりました。「五穀豊穣」の象徴とされています。
また、幼魚を多く使用していることから「子孫繁栄」の縁起も担いでいます。
3.数の子
数の子はニシンの卵です。「二親(ニシン)」と漢字を当て「二人の親から沢山の子どもが生まれる」と、子孫繁栄の縁起を担ぐおめでたい品です。
鰹のお出汁を効かせた上品な味付けに仕上げます。
4.たたき牛蒡
たたき牛蒡は、牛蒡を叩いて開くことから「開運」の意味が込められています。
また、牛蒡は地中に根を張り力強く成長することから「延命長寿」の象徴と考えられ、土地に根付く姿に重ね「家族が土地に根付いて安泰に暮らせますように」という願いも込められています。
胡麻の風味を効かせ、さっぱりとした逸品に仕上げます。
5.いもきんとん
きんとんは「金団」と書き「金色の布団」という意味のおめでたいお料理です。
黄金色の見た目を金塊や小判などに見立て、金運上昇を願う料理としておせちには欠かせなくなりました。
さつまいもに含まれる糖を最大限に引き出す方法をお伝えしますので、砂糖の使用を最小限に抑えることができます。
着色剤を使わず、クチナシで黄金色に仕上げます。
6.蕪と鯛の昆布〆 生姜酢添え
昆布は「よろこぶ」との語呂合わせから縁起を担ぎます。
また「養老昆布(よろこぶ)」と書いて不老長寿の願いが込められたり「子生(こぶ)」という当て字をすることで、子孫繁栄の意味が込められることもあり、めでたい日の料理の食材としてよく使われます。
お祝いに欠かせない鯛(めでたい)を昆布で〆て、より一層めでたい日の料理に仕立てます。
7.伊達巻き
伊達巻きの華やかな黄色が、おせちを華やかにしてくれます。
巻物のような形から「知性」の象徴として考えられ「学業が成就しますように」と願いを込めて食されます。
手作りの伊達巻きは、難しいイメージをお持ちの方も多いのですが、実は簡単に作ることができます。
レシピ本やネットではハンペンを使う方法が有りますが、添加物を出来るだけ摂らないよう、すり身から手作りします。
巻き鍋(卵焼き器)を使用します。
8.車海老の芝煮(うま煮)
曲がった腰と長いヒゲが「長寿」を表していると言われています。
また、目が飛び出している様子から「めでたい」とされ、更には、脱皮を繰り返すため「新たに生まれ変わる」成長と発展を象徴しています。
海老の紅白がお祝いにふさわしく、おせち料理には欠かせません。
海老の煮物はパサパサになりやすいのですが、生姜が効いたプリプリな海老の煮物に仕上げます。
9.紅白柚子なます 柚子釜
お祝いの水引をイメージし、一家の平和を願う一品として食されます。
紅白のコントラストが美しく、おせちを華やかにしてくれます。
さっぱりとした味と柚子の風味が、どうしても濃い目の味付けが多くなってしまうおせちを引き締めてくれます。
10.鶏の味噌漬け焼き
おせちの「いわれ」が有るお料理では有りませんが、冷めても美味しく男性やお子様にも喜んで頂けます。
普段のおかずやお弁当にも重宝します。
11.ブリの柚庵焼き
ブリは、体が成長していくにつれて名称が変化します。
その様を出世していく人の姿に重ね合わせ「出世魚」と呼び、縁起が良とされています。
柚子と焦げた醤油が織りなす香りと酸味が、脂が乗ったブリを上品な逸品に仕上げてくれます。
12.煮しめ(六方里芋、梅人参、管牛蒡、花れんこん、干し椎茸)
煮しめは、縁起を担いだ様々な山の幸を、一つの鍋で一緒に炊くことから「家族が仲良く結ばれますように」との願いが込められています。
13.美味しいお出汁の引き方
美味しいおせち作りには美味しいお出汁が欠かせませんが、昆布や鰹節の旨味を引き出す引き方は意外と知られていません。美味しいお出汁の引き方からお伝えします。
14.基礎調味料について
「せっかく作るなら調味料もこだわりたい」
そんなお声にお応えして、基礎調味料についてお伝えします。
(時間が限られますので基礎的な内容です)
15.お重への詰め方
せっかく時間をかけて作っても、お重への詰め方で台無しになることがあります。
詰め方の基本と華やかに見えるコツをお伝えします。
16.おせちの意味や作法など
おせちそのものは勿論、祝箸、お雑煮、水引などには、それぞれ「きまり」や「しきたり」や「いわれ」があります。
意味を知らないと面倒に感じたり無意味に思ったりしますが、知ることによって日本の素晴らしさを再認識したり、アイデンティティを育む教育にもなります。
ご家族でおせちを囲みながら、おせちにまつわる様々なお話をすることは、ひょっとしたら最高の食育なのかもしれません。
※動画の配信については、下記の注意事項をよくお読みください。
(ご注意)受講生さんの実習はありません。
進捗状況によって内容が変更になる場合があります。
工程表・買い物リスト・レシピブックは全てPDF(電子書籍)でのお渡しです。
特典は最終回終了後メールでお送りいたします。
教室や動画でしっかり学んでも、実際に作ってみると疑問が湧いたりすることも多いものです。LINEでご質問くだされば当日中にご回答致します。
※対応時間は午前9時から午後10時までです。
※おせちに関するご質問のみお答えさせて頂きます。
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「あえて時間をかけてみる」
そんな贅沢な時間を共有できたら嬉しいです。
令和六年がよりよい一年になりますように。
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以前「砂糖を使わない料理教室」や「砂糖を使わないおせち教室」を開催してきました。
僕自身も長い間、キッチンに砂糖を置いていませんでした。
しかし、最近は適量を使うことをおすすめしています。
主な理由は3つです。
1つ目、砂糖は甘味をつける以外にも「食材の臭みを抜く」「食材をやわらかくする」「発酵を促進させる」「保水性を高める」「保存性を高める」など様々な作用や効果を持ち、お料理の美味しさを維持させるには適量の使用は必要と現時点では考えているから。(特におせちは保存性を高め、美味しさを維持させる必要が有ると考えています)
2つ目、和食や伝統食(特にお祝いやハレの日)では砂糖を使ってきたこと。
3つ目、砂糖の主成分であるショ糖は自然界にあり、摂っていること。
※きび砂糖または甜菜糖を使用します。気になる方は、本みりん・麦芽水飴などへ置き換えてください。