【答え】鰤(ブリ)
一の重(一段目)は、祝い肴や口取り
二の重(二段目)は、海の幸中心の焼き物や酢の物
三の重(三段目)は、山の幸の煮しめなど
【答え】頭を左に
祝い鯛や海老など頭がついている場合は、頭を左にして盛ります。
日本には飛鳥時代から「左上右下」というしきたりが有ります。
【答え】(3)使ってはいけない
片方は人間が食べるために使い、もう片方は神様が食べるために使います。
これを「神人共食(しんじんきょうしょく)」と呼び、神様と人が同じ食事を頂くことで、神様にお供えした食事を頂くことと同じになり、ご利益が有るとされています。
ちなみに、箸の長さは八寸(24センチ)です。漢字の「八」が末広がりで縁起がいい事から八寸になったと言われています。
おせちそのものは勿論、祝箸、お雑煮、水引、風呂敷などには、それぞれ「きまり」や「しきたり」や「いわれ」があります。
意味を知らないと面倒に感じたり無意味に思ったりしますが、意味や理由を知ると、日本人が大切にしてきたことを感じたり、ご先祖様が込めた願いまで伝わって来るようです。
ご家族でおせちを囲みながら、おせちにまつわる様々なお話をすることは、ひょっとしたら最高の食育の場なのかもしれません。
この機会に、本格的なおせちをプロから学んでみませんか?
おせちにまつわる「あれこれ」をまとめて解決!
※調理自習はありません。デモンストレーションをご覧頂く教室です。
厨房や料理教室専用の施設はあえて使いません。
一般的なご家庭と同じ設備や環境での、微妙な火加減や加熱時間までお伝えすることが出来きます。
【黒豆を炊く様子】
【伊達巻きを切る様子】
1.黒豆煮
おせちに欠かせない「祝い肴三種」の1品です。
関東では「黒豆」「かずのこ」「田作り」
関西では「黒豆」「かずのこ」「たたき牛蒡」とすることが多いようです。
黒豆には「まめに心を配って生活する」「まめに暮らせるように」という願いが込められ、黒色が、元気・丈夫・健康を表し「無病息災」を祈っているとも言われます。
ツヤツヤでシワの無い漆黒の黒豆を炊きます。
2.田作り
昔、イワシを田んぼの肥料にしたところ大豊作になったことから、田を作ることにちなみ「田作り」と呼ばれるようになりました。「五穀豊穣」の象徴とされています。
また、幼魚を多く使用していることから「子孫繁栄」の縁起も担いでいます。
3.数の子
数の子はニシンの卵です。「二親(ニシン)」と漢字を当て「二人の親から沢山の子どもが生まれる」と、子孫繁栄の縁起を担ぐおめでたい品です。
鰹のお出汁を効かせた上品な味付けに仕上げます。
4.たたき牛蒡
たたき牛蒡は、牛蒡を叩いて開くことから「開運」の意味が込められています。
また、牛蒡は地中に根を張り力強く成長することから「延命長寿」の象徴と考えられ、土地に根付く姿に重ね「家族が土地に根付いて安泰に暮らせますように」という願いも込められています。
胡麻の風味を効かせ、さっぱりとした逸品に仕上げます。
5.いもきんとん
きんとんは「金団」と書き「金色の布団」という意味のおめでたいお料理です。
黄金色の見た目を金塊や小判などに見立て、金運上昇を願う料理としておせちには欠かせなくなりました。
さつまいもに含まれる糖を最大限に引き出す方法をお伝えしますので、砂糖の使用を最小限に抑えることができます。
着色剤を使わず、クチナシで黄金色に仕上げます。
6.蕪と鯛の昆布〆 生姜酢添え
昆布は「よろこぶ」との語呂合わせから縁起を担ぎます。
また「養老昆布(よろこぶ)」と書いて不老長寿の願いが込められたり「子生(こぶ)」という当て字をすることで、子孫繁栄の意味が込められることもあり、めでたい日の料理の食材としてよく使われます。
お祝いに欠かせない鯛(めでたい)を昆布で〆て、より一層めでたい日の料理に仕立てます。
7.伊達巻き
伊達巻きの華やかな黄色が、おせちを華やかにしてくれます。
巻物のような形から「知性」の象徴として考えられ「学業が成就しますように」と願いを込めて食されます。
手作りの伊達巻きは、難しいイメージをお持ちの方も多いのですが、実は簡単に作ることができます。
レシピ本やネットではハンペンを使う方法が有りますが、添加物を出来るだけ摂らないよう、すり身から手作りします。
巻き鍋(卵焼き器)を使用します。
8.車海老の芝煮(うま煮)
曲がった腰と長いヒゲが「長寿」を表していると言われています。
また、目が飛び出している様子から「めでたい」とされ、更には、脱皮を繰り返すため「新たに生まれ変わる」成長と発展を象徴しています。
海老の紅白がお祝いにふさわしく、おせち料理には欠かせません。
海老の煮物はパサパサになりやすいのですが、生姜が効いたプリプリな海老の煮物に仕上げます。
9.紅白柚子なます 柚子釜
お祝いの水引をイメージし、一家の平和を願う一品として食されます。
紅白のコントラストが美しく、おせちを華やかにしてくれます。
さっぱりとした味と柚子の風味が、どうしても濃い目の味付けが多くなってしまうおせちを引き締めてくれます。
10.鶏の味噌漬け焼き
おせちの「いわれ」が有るお料理では有りませんが、冷めても美味しく男性やお子様にも喜んで頂けます。
普段のおかずやお弁当にも重宝します。
11.ブリの柚庵焼き
ブリは、体が成長していくにつれて名称が変化します。
その様を出世していく人の姿に重ね合わせ「出世魚」と呼び、縁起が良とされています。
柚子と焦げた醤油が織りなす香りと酸味が、脂が乗ったブリを上品な逸品に仕上げてくれます。
12.煮しめ(六方里芋、梅人参、管牛蒡、花れんこん、干し椎茸)
煮しめは、縁起を担いだ様々な山の幸を、一つの鍋で一緒に炊くことから「家族が仲良く結ばれますように」との願いが込められています。
13.美味しいお出汁の引き方
美味しいおせち作りには美味しいお出汁が欠かせませんが、昆布や鰹節の旨味を引き出す引き方は意外と知られていません。美味しいお出汁の引き方からお伝えします。
14.基礎調味料について
「せっかく作るなら調味料もこだわりたい」
そんなお声にお応えして、基礎調味料についてお伝えします。
(時間が限られますので基礎的な内容です)
15.お重への詰め方
せっかく時間をかけて作っても、お重への詰め方で台無しになることがあります。
詰め方の基本と華やかに見えるコツをお伝えします。
16.おせちの意味や作法など
おせちそのものは勿論、祝箸、お雑煮、水引などには、それぞれ「きまり」や「しきたり」や「いわれ」があります。
意味を知らないと面倒に感じたり無意味に思ったりしますが、知ることによって日本の素晴らしさを再認識したり、アイデンティティを育む教育にもなります。
ご家族でおせちを囲みながら、おせちにまつわる様々なお話をすることは、ひょっとしたら最高の食育なのかもしれません。
合計4回の教室です。
復習用の動画を全回配信致します。(注意事項の欄をよくお読みください)
(ご注意)受講生さんの実習はありません。
進捗状況によって内容が変更になる場合があります。
工程表・買い物リスト・レシピブックは全てPDF(電子書籍)でのお渡しです。
特典は最終回終了後メールでお送りいたします。
[おせち教室に参加する]ボタンをタップして、お申し込みページで必要事項を入力してください。
僕は日本に生まれたのに、長い間、日本の伝統や食文化にあまり触れて来ませんでした。
しかし、和食や伝統食を学び実践する中で、日本人が大切にしてきた「感謝の心」「相手を想う心」「自然との共生」などを料理の中から感じることが多くなりました。
日本の食文化を、ご一緒に愉しめたら嬉しいです。
お会いできること楽しみにしております。
砂糖を使わないおせち教室
過去に販売した全品手作りの無添加おせち
料理教室の様子
以前「砂糖を使わない料理教室」や「砂糖を使わないおせち教室」を開催してきました。
僕自身も長い間、キッチンに砂糖を置いていませんでした。
しかし、今回は適量を使うことに致しました。
主な理由は2つです。
1つ目、砂糖は甘味をつける以外にも「食材の臭みを抜く」「食材をやわらかくする」「発酵を促進させる」「保水性を高める」「保存性を高める」など様々な作用や効果を持ち、お料理の美味しさを維持させるには適量の使用は必要と現時点では考えているから。(特におせちは保存性を高め、美味しさを維持させる必要が有るため)
2つ目、和食や伝統食(特にお祝いやハレの日)では砂糖を使ってきたこと。
※きび砂糖または甜菜糖を使用します。氣になる方は、本みりん・麦芽水飴などへ置き換えてください。
※清涼飲料水やお菓子に含まれる《大量の砂糖》は出来るだけ控えた方が良いと考えています。異性化糖や人工甘味料は避けましょう。